看護師にとっては患者の体調管理を行うことは業務上大切だとされていますが、看護師自身の体調管理も行う必要性があると言われています。特に流行性の疾患が蔓延する時期になると看護師自身が感染源となってしまう可能性もあり、病院内は病原菌が数多く蔓延しているため患者や自分自身を守るためにも体調管理が大切だとされています。では、実際に看護師は体調管理の大切さを理解してきちんと管理できているのかというと、現状ではなかなか難しい状況となっています。
看護師が自身の体調管理をするために大切なのは、不規則なシフト制の仕事の中でもある程度自身の体を休める時間を作れるのかどうかです。このため希望休暇を申請したり過度な労働にならないように調整してもらう必要があるのですが、慢性的な人材不足が続いている現状では希望休暇を申請しても通らないことや無理な勤務体制になってしまうことが多く見受けられます。また、子育てと両立している看護師の場合は子供や家族を守るためにも体調管理がさらに大切となっている反面、人材不足の影響で職場でも家でも休めないという人も少なくありません。
このように、多くの看護師が体調管理をしたいと思っていても、なかなかうまくできない状態が続いています。ただ、全ての看護師や医療機関で体調管理ができていないというわけではなく、看護師の存在を重視している医療機関ではきちんと体調管理ができるように制度を設けているところもあるようです。